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    <title>モグラ帝国の地下</title>
    <link>http://trash.masejunko.net/</link>
    <description>掌編倉庫/どんどん降りていくんだよ&lt;br /&gt;
（ついブログパーツを貼りたくなって貼りました。邪魔でしょうか。2007/01/25）</description>
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    <title>モグラスパイ</title>
    <description>モグラの一匹が私の監視役に雇われました。
間諜モグ号は、毎日報告書をタイプしています。
忠モグ・モグ公（ペット予定）は、実はペットの振りをしたスパイでした。
全くうまく化けたものです。
私の心内をモグ公が想像して「私」の一人称で書いています。


私の書いた文ってエ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
モグラの一匹が私の監視役に雇われました。<br />
間諜モグ号は、毎日報告書をタイプしています。<br />
忠モグ・モグ公（ペット予定）は、実はペットの振りをしたスパイでした。<br />
全くうまく化けたものです。<br />
私の心内をモグ公が想像して「私」の一人称で書いています。<br />
<br />
<br />
<b>私の書いた文ってエキセントリックってよく言われるの。</b><br />
<br />
<br />
あーいきなりこう来たか。<br />
<br />
<br />
<b>『でも、キミのエキセントリックな個性がもっとも生かされるのは、小説ではなく教育関係者へのインタヴューによる耽美ドキュメンタリーだと思うな』馬鹿男がそんなことを言ったのでちょっとむかついてるの。馬鹿男に私の深遠なエキセントリシティーが理解できるわけないじゃん。</b><br />
<br />
<br />
上記発言をした男性はやはり教育関係者へのインタヴューによる耽美ドキュメンタリーのプロデューサーなんでしょうか。エキセントリシティーって言葉はあるんでしょうか。<br />
モグ公はクラーク・ノヴァ・タイプライターに向かってモグモグ言っています。<br />
<br />
<br />
<b>私にとって私以外の全人類はモグラ並みだって言うことをあいつらに思い知らせたいのよ。ああでも、モグラの國にいれば、いつか王子様がモグラ馬車でやってきて、私のナルシシズムを死ぬほど満足させるわ。<br />
王子様はニック・ケイヴに少し似ているの。ちょっとイヤな王子だな。<br />
モグウッド・バビロンのトップニュースになって、<br />
王子様は新婚三日目で死んでしまいます。<br />
ああそれは、豪華クルーザーの薔薇の花でいっぱいの船室で、王子は私の小説を朗読し、彼は私の甘美で戦慄すべき文章の数々を朗読しているうちにその内に潜む毒に取り憑かれて死んでしまうよ。そして私はモグラ刑務所に入れられる。<br />
刑務所に引きずられていく私は、長いドレスを身に纏い、毅然としています。エリザベート・バートリが城の一室に監禁される瞬間もかくやという有様です。詰めかけた報道陣のフラッシュがバシバシ焚かれます。私は、伝説の謎めいた女として語り継がれるのでした。<br />
ああでも城の外にはカフカがうろついているわ。<br />
助けを求めましょう。<br />
私は閉じ込められた塔の中で伸びた長く美しい髪を小窓から地上に垂らします。吊りじゃなくて釣りですわね。</b><br />
<br />
<br />
私は、モグ公が打ち終わってタイプから飛び出した紙を拾っては読みます。<br />
<br />
<br />
<b>おほほ、釣れますか天守夫人<br />
釣るなら私の自我とかですかね。<br />
まあ、諸星大二郎先生の太公望みたいなことをおっしゃいますこと。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4267016127?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4267016127">『無面目・太公望伝』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4267016127" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />収録。</b><br />
<br />
<b>三千世界の烏を殺し焚書坑儒をしてみたい。</b><br />
<br />
<br />
私がモグ公に「お座り」「待て」「お手」をさせたら、一度ペット化されたモグ公はパブロフのモグのようにお手をしました。<br />
ぬへっぬへっと小狡く笑います。<br />
私はモグ公の首輪を掴み、モグ公をガシガシ殴りました。動物虐待小説がやりたいって前から言ってたでしょう。手近にある武器になりそうなもの。鉛筆削り器とか、ホーローの灰皿とかで、モグ公の短い毛に覆われたモグっと堅い締まった肉を殴りつけるのが楽しくなってきて、やばい。<br />
動物虐待小説は良くても、リアルで虐待してはいけない。<br />
<br />
私は人道的にモグラと対話して問い質そうとします。<br />
「ペットのモグラの振りをしているのモグラよ」（モグ公のリポートの中でドレスを着ていたのが気に入ったので、嗜虐的な西洋貴婦人の心持ちになってみます）「汝の雇い主は誰ぞ」<br />
ですが、モグ公はすっかりペットに戻り、散歩に行こうと言います。<br />
さんぽにいくのめんどーだな。<br />
<br />
−−−<br />
もちろんこれは、あまりに失礼ではあるが、<br />
原作ウィリアム・バロウズ／監督デヴィッド・クローネンバーグの映画『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00006G90P?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00006G90P">裸のランチ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=B00006G90P" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』に霊感を受けて書きました。<br />
映画版の、頭の中の迷路を歩くような感じがかなり好きだ。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2007-06-19T05:53:32+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=652507">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=652507</link>
    <title>モグラ帝国から虹の橋へ</title>
    <description>ところで、

私はモグラ帝国の隅でぼーっとしています。ふと、いいことを思いつきました。

ペットを飼うのです！　

ペットは当然モグラです。地底にはサンショーウオなどもいますが、私は哺乳類が好きです。それにしても、どこがどうなっているのかさっぱりわかりませんが近代...</description>
<content:encoded><![CDATA[
ところで、<br />
<br />
私はモグラ帝国の隅でぼーっとしています。ふと、いいことを思いつきました。<br />
<br />
ペットを飼うのです！　<br />
<br />
ペットは当然モグラです。地底にはサンショーウオなどもいますが、私は哺乳類が好きです。それにしても、どこがどうなっているのかさっぱりわかりませんが近代化しつつあるらしきモグラ社会で、モグラをペットにしていいのでしょうか。<br />
自由モグ権運動の闘士モグ山モグ権の非業の死が思いだされます。<br />
モグ山モグ権はモグ権のために戦ったけど抹消され忘れ去られ後に続く者も無し、だから<br />
『モグ権』というものはまだ存在しないんでしょう。<br />
私は可愛いmyモグラに素敵な首輪をさせ、ヒモで繋いで散歩して「お手」や「お座り」をさせることを想像しました。なんかいいかもです。<br />
忠実なモグ公（ああ、もう名前が決まってるよ）は、私の危険に際して身を挺し、モグラ坂を駆け上り、敵モグラにモグラシャベルで必死の一撃を加え、無数の銃剣に身を貫かれながら、かなしそうな褒めて欲しそうな目で私をなつかしげに見るでありましょう。<br />
そのような大事はなくとも、私が人間界に戻ってしまったら、地下帝国と人間界の境界で、忠実なモグ公はじっと私を待ち、餓死するまで座り続け、忠モグ・モグ公として銅像になり参拝客は皆、モグ公の愛らしい心持ちを思って涙を流すのです。<br />
<br />
このモグ公像は、植民地の現地妻みたいな感じである。何か自分にはペットというものに対する誤解がある気がする。日常を一緒に楽しむのがペットだろう。しかしモグラ帝国に日常はない。ハレもないがケもない。何もない。<br />
ペットにするにはオスがいいかな？　メスがいいかな？<br />
ペット用の可愛い子モグラはどっから入手すればいいんだ。<br />
<br />
わたしは先日、人間の人から聞いた『虹の橋』というインターネットで流布されている、著作者不明らしきお話を思いだした。この『虹の橋』のお話は有名なのだろうか。皆様ご存じでしょうか？　元は英語らしい。<br />
著作者はわかんねー……、虹の橋の話を載せているサイトも著作者不明としてあって、引用していいのやらどうやらもわからないので、興味のある方は『虹の橋』あるいは「rainbow bridge」で検索してみて下さい。<br />
私が読んだ『虹の橋』のお話の梗概はこんな感じでした。<br />
<br />
<blockquote><br />
ペットにされていた動物は亡くなった後も、虹の橋のたもとにある、<br />
暖かくて日が良く当たって、安全で食べ物もいっぱいある土地で<br />
暮らしています。平和で幸せな毎日ですが、ペット動物たちは何か物足りないなーと思っています。そうです、彼らは生前の飼い主を待っているのです。<br />
ああ！　飼い主が来ました。そして犬は、猫は、鳥は、フェレット、その他色々は、あなたと一緒に虹の橋を渡っていくのです。<br />
<br />
（ちなみにペットを飼っていなかった人間が、生前人間のせいで悲惨な目に遭った動物と虹の橋のたもとで絆を結ぶという別パターンも見かけた）<br />
</blockquote><br />
<br />
思いだして書きながらも何か涙がボロボロ垂れてきます。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150108072?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150108072">流れよわが涙、と警官</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4150108072" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />も言っています。いやマジで、ありえねーーよ、と思いつつも、泣き系情感感受部分の敏感な部分を露骨に突かれます。<br />
この話の出所に対する興味はありますが、それを書くにはそれなりの調査が必要だと思いますのでパスします。<br />
で、私は私を虹の橋の前で待っている私のペットのモグ公を想像してみたりしますが、想像はどんどん逸れていきます。ああ、ペットじゃなくて、以前書いた小説の登場人物が待っていたら嫌だなあ。ずっと彼/彼女の小説内での取り扱いにねちねちと文句を言われ、逆に彼/彼女が私を、悪意をぶちまぶして書いたりするのだ。<br />
<br />
ペットが待っているのが虹の橋の設定だろう。家畜は待っているんだろうか。よくわからない。<br />
<br />
というわけで、私は虹の橋の前に来ました。お日様が当たる草原に色んな動物がいます。太い虹の前の草原ではセイタカアワダチソウとハルシオンが満開です。その辺に猫大好きフリスキーが落ちています。<br />
ずっと昔に私の替わりに爆殺された<br />
懐かしいモグ公が、すっかり元の元気な姿に戻り、虹の橋のたもとで、モグモグと私に手を振っています。<br />
私は虹の橋の橋脚に向かって走りだしました。<br />
橋の側まで来ると、その下は滝になっていました。お日様の光で輝きつつ巨大な水の壁がごうごうと流れ落ちていたのです。虹の橋はこの滝からすっくと伸びていました。<br />
その瀑布で、すべての猫が豆腐を洗っています。滝の水流に豆腐が千切れて、猫爪の跡を残し、滝壺に消えていきます。<br />
私はモグ公のリードを引っ張り、『虹の橋』に登り用の簡易な鉄階段を昇りました。虹の橋は、絹ごし豆腐に七色の人工着色料を混ぜた建材で、ところどころ「ゆば」だった。<br />
私が虹の橋を踏むと、ずぶずぶと、<br />
<br />
そしてまた地下の議事洞で、モグラ議長が私に死刑を宣告しました。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2007-03-27T05:56:57+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=597206">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=597206</link>
    <title>カフカの国のアリス</title>
    <description>妹の長女、つまり私の姪に半年ぶりくらいに会うことになった。姪は一歳とちょっとである。絵本を読んで聞かせてあげることにし、妹の許可が下りたので（許可制なのだ）、私は近所の本屋の絵本コーナーをしげしげと見ていた。
この計画は、姪にお話を楽しむ習慣があったらそ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
妹の長女、つまり私の姪に半年ぶりくらいに会うことになった。姪は一歳とちょっとである。絵本を読んで聞かせてあげることにし、妹の許可が下りたので（許可制なのだ）、私は近所の本屋の絵本コーナーをしげしげと見ていた。<br />
この計画は、姪にお話を楽しむ習慣があったらそのほうが人生楽しいだろう、しかしお話を楽しむのみならず、のめり込んで私のような元・暗黒耽美派文学少女になってはマズイ、そういう矛盾を孕んでいるのだった。<br />
大人でも絵本を楽しんでいる方はたくさんいるが、そういう人は絵が好きなのだと思う。私は絵にあまり興味がないので、絵本コーナーを物色するなどという機会は久しぶりである。今回買う絵本の条件は次のようなものだった。<br />
姪は、まだ感受性やら審美基準やらが育っている最中だから、絵本は良書であるべきだ。できれば何百年と残ってきたお話が良い。<br />
語り継がれ、書き継がれてきた話は、まあ時の施政者の意向で奨励されたり焚書されたりしたにしても、残るだけのことはあるはずだ。つまらない話なら世代を重ねるうちに書いたり話したりしなくなるだろう。新しく作られた話はもう少し大きくなってからのほうがいいんじゃないだろうか。<br />
で、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4591093298?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4591093298">『竹取物語』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4591093298" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />絵・宇野亜喜良という本を発見。<br />
……かぐや姫がサイケですよ。かっこいいけど、乳幼児にこの絵でいいんだろうか。<br />
『竹取物語』は微妙だ。日本最古の物語文学らしいから、年月に堪えてきた物語という意味ではベストだが、姪が、かぐや姫を自分になぞらえ、月から迎えが来ないと激怒したりしても困る。<br />
結局、面倒になって自分用の文庫本を買い、『愛の流刑地』（凄い題だなあ。。）が平積みになった店を出た。<br />
<br />
<img alt="taketori.jpg" src="http://dluv.velvet.jp/weblog/taketori.jpg" width="240" height="240" /><br />
<br />
<br />
<br />
頭痛と肩こりが酷く、頭がぼうっとしているくせに、本当にどうでも良いくだらない考えが浮かんで浮かんで止まらず苦しい。こういう勝手に浮かんでくる考えは、書き留めればとりあえず外に出て行く感がある。書いてしまえばもう考えなくて済むことを経験的に知っている、ので書くことにする。そうしてからもう少しマシなことを考えよう。<br />
<br />
絵本→童話<br />
といえば、童話に分類していいのかわからないが、<br />
『不思議の国のアリス』が例えばゴシックロリータな方に大変人気があったりするようだが、それはテニエルのヴィクトリアンでややダークな挿絵にも大きな功績があるように思える。<br />
私もアリスのイメージはやはり挿絵で浮かんでくる。<br />
で、ここから先は心底くだらない思いつきである。<br />
---挿絵がなければ『アリス』とカフカの『審判』は似ている。<br />
相似点→<br />
+主人公がいきなりルールのわからない世界に投げ出される。<br />
+カフカの作の不条理で不安な状況の舞台に安住している、その世界の下っ端たちは対やグループになっていて双子だったり双子みたいだったりする。<br />
ハンプティダンプティっぽくないか。全然違うか？<br />
<br />
というわけで何か似ているのだった。<br />
そんな共通点とも言えない共通点を取り出して似ていることにしてしまえば、世に似ているものは山のようにあるじゃんか……だが、この主張とも言えない主張を書いているのは、その『主張』の正当さを証明するつもりではまったくない。ただこの考えが私の脳内を巡って離れなくて苦しいので書いて落ち着くことが目的なのだった。このブログはゴミ捨て場みたいですね。<br />
<br />
だから、アリスファンで、『鏡の国のアリス』も読んでしまい、もっとアリスの話が読みたいという人は、カフカの審判とか城とかをパソコンに取り込んでテキストデータにして、エディタで『ヨーゼフ・Ｋ』とか『Ｋ』とかを全部『アリス』に置換すれば良いのだ。ただし個人で楽しむだけにしておく。<br />
<br />
ヨーゼフ・Ｋが刺されて、<br />
<blockquote><br />
「犬のようだ！」と彼は言い、恥辱だけが生き残ってゆくようだった。<br><br />
--辻　王星（漢字が出ない。『王』扁に『星』で一字。）訳・岩波文庫</blockquote><br />
<br />
この場面をアリスバージョンにして、<br />
<blockquote><br />
「犬のようだわ！」と刺されたアリスは切り裂かれ伸びたり縮んだりしながら言いました。……</blockquote><br />
<br />
これでは児童虐待である。アリスが可哀相なので、やはりヨーゼフ・Ｋに死んで貰おう。<br />
<br />
「犬のようだ！」刺されながらＫが言うと、天地の生命にあまねく慈悲を垂れんと激しく欲する、早すぎたエコロジスト・第五代将軍徳川綱吉が現れ、烈火の如く悲憤慷慨しつつヨーゼフ・Ｋに訓戒した。<br />
「犬をそこもとの如き悲惨な目に遭わせようとは言語道断である。あまたの禽獣の中でも、犬は天下の至宝なり」<br />
ヨーゼフ・Ｋは、ようやく、この不条理ワールドを仕切る最高権力者に会うことが出来たので血をぽたぽた垂らしながら喜んだ。そして今までどんなルールを破って逮捕されたのか全くわからないことが不満であったのだが、綱吉公は、法律書である御成敗式目をあっさり読ませてくれた。<br />
<br />
（何か時代が違う気がする）<br />
（想像の中では、時間も空間も無関係なのよ、ハニー）<br />
<br />
ヨーゼフ・Ｋは改心し、犬を侮辱するのを止め、綱吉公と犬屋敷に出かけ、仔犬ちゃんまみれになり楽しい一日を過ごした。<br />
その後、ヨーゼフ・Ｋは、学問に熱心な綱吉公の薦めで朱子学を修め、綱吉公に良く仕え、毎朝犬の散歩をした後、学問所で講義を行うようになった。<br />
それでも前に刺された傷が癒えず、ヨーゼフ・Ｋは、たくさんの犬と弟子、それに日本で娶った妻と子に囲まれ、病床にあった。綱吉公が心配して駆けつけた。「おお、Ｋよ。城に正式に招待しようと考えておった矢先に」畳に涙がぽたりと落ちた。<br />
士は己を知る者のために死すと言う。しかしヨーゼフ・Ｋの考えていることは時々わからないです。<br />
ヨーゼフ・Ｋは、弟子の一人に命じて、病室の障子を開けさせた。濡れ縁の向こうの水色の空に、光り輝く孔子様が浮かび、おいで、と手招きをした。<br />
<br />
---<br />
というような愚にもつかないことを考え続けて私は大変苦しかった。<br />
だがまだ、ヨーゼフ・Ｋの辞世の句を代作しなくてはならないのだった。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>たのしそう</dc:subject>
    <dc:date>2007-02-02T18:53:21+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=592353">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=592353</link>
    <title>自由モグ権運動</title>
    <description>モグラ帝国近代化政策実施に当たって、
私は何だか怪しいお雇い外国人のような立場に立たされていた。
だが、私は単に人間であるという点に於いてモグラと違うだけで、モグラ近代政府の政策立案や、富モグ強兵や殖産興業にすぐに役立つような知識があるわけではない。
まあ、...</description>
<content:encoded><![CDATA[
モグラ帝国近代化政策実施に当たって、<br />
私は何だか怪しいお雇い外国人のような立場に立たされていた。<br />
だが、私は単に人間であるという点に於いてモグラと違うだけで、モグラ近代政府の政策立案や、富モグ強兵や殖産興業にすぐに役立つような知識があるわけではない。<br />
まあ、モグラ帝国のモグ民たちに義務教育をするとかいうので、私は毎日、子モグラたちを集めたモグ小屋で、自分が昔学校で習ったことを思い出し思い出し、教えたりしています。教育とは有り難いものですな。前が丸で、後ろが四角い墓を前方後円墳といいます、とか。しかしモグラの寿命は短く、義務教育は三日で終了するので充分な知識伝達が行われているとは言えない。<br />
これではいけません。<br />
殖産興業に役立つかと思って、<br />
私は、子モグラたちに美少女フィギュアの作り方を教えようとしました。<br />
モグラ洞窟の土（粘土は豊富です）を取ってきて、<br />
原型を作り、それにカブトムシの幼虫を檸檬絞り器で絞って体液を集め、離型材になるように丁寧に塗ります。その上から湿った腐葉土をびっしり張り込みます。腐葉土が乾いたところで二つに割って、原型を取り出し、腐葉土型を作るのです。で、出来た腐葉土型に粘土を入れれば、美少女フィギュアが量産できます。<br />
モグ子屋で一番美術の得意なモグ太くんが、かなりの美少女原型を作りました。美少女の洋服は鳥毛立ち屏風女みたいですがゴシックなスカートがちょっとひらっとしています。スカートの中を覗くと、ぷりぷりしたモグラ臀部がモグモグしていてセクシーです。<br />
私はモグ太くんの才能を激賞し、モグ小屋の子モグラたちに、では量産しましょうと指示しました。モグ太くんはちょっと照れています。<br />
腐葉土型を外していったら、ハニワが次々と出てきました。<br />
型から抜くと萌え美少女はみんなハニワになります。型が悪いのでしょうが改良案なんか考えるの面倒くさいので厭です。<br />
これ輸出するの？　どこに？　誰が欲しがるんだ？<br />
原型だけモグ太くんのoriginalとして高く売れば良かったかもしれませんが、<br />
<br />
<blockquote>it's been 25 years since you had an original thought in your head.<br>---by Mr.Luke Haines'song "the heritage rock revolution" from album<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I8OCJ4?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000I8OCJ4">"Off My Rocker At the Art School Bop"</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=B000I8OCJ4" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
<br />
<br />
君たちが脳内でoriginalだと考えていることは25年前から存在している<br />
翻訳by間瀬<br />
</blockquote><br />
（この曲のアレンジはワイルドなロックである。この曲は、ヘインズ氏が「君たちがoriginalだと考え」一生懸命、一年とか掛けて無い知恵を振り絞って作った曲のパロディを自分が5分で作ってやった、ということなのか？<br />
　と、私は受け取ったのだが、制作者が実際に考えていることなど端からはわかりません）<br />
<br />
どっちにしろモグラは25年も生きない。<br />
天才原型師の名をほしいままにした（しかし作品は全ていつの間にかハニワになってしまう）モグ太くんも年老いて死んでしまいました。前方後円墳に彼の作ったハニワに囲まれて、埋葬されたモグ太くんもいつの間にか忘れられていました。<br />
16代目モグラ議長が言います。<br />
「＊＊さん、私はこの美しいモグラ帝国を豊かな地底の王道楽土とするために生涯を費やす覚悟でおります。そのために是非あなたの人間としてのお力をお借りしたい」で、モグラ議長はモグラシャベルを突き出し、私と固く握手し、一週間後に（日時はモグラ陰陽寮のモグラ阿部一族が我が身を犠牲にして計っています）、17代目モグラ議長がやってきて「＊＊さん、我が帝国の近代化のため、あなたをお雇い外国人に任命します」<br />
「またですか」<br />
私はうんざりしました。16代目モグラ議長もどーせ死にました。<br />
新モグラ議長は、お礼はたくさんいたします。と言います。<br />
経済and文化どっちも貧乏国家が、外国人にあげられるものといえば、国内でしか通用しない急造の名誉と権威だけです。鍾乳洞ホールの七色の鍾乳石：地獄茸の上で、わたしのモグタ川モグ之介賞授賞式が華やかに行われました。<br />
もう、モグ木賞もノーベルモグラ賞もモグラ星雲賞もモーグー賞andモビュラ賞もジェイムズ・モグトリー・Jｒ賞も500回くらい貰ったからもういいです。<br />
むなしい。<br />
<br />
地下アーケイド街の露店で売っているのは干からびたミミズとかなんですが、<br />
ジュエリー・モグラでは、錆びた缶コーヒーのリングプルとかが売っていて、若いモグップルが結婚指輪にして幸せそうに笑っています。こいつらはモグラ特権階級です。<br />
<br />
突然、アーケイドが爆発し、地下の町は大騒ぎになりました。<br />
やがて自由モグ権運動の先鋭的闘士モグ山モグ権が逮捕されました。<br />
さあ拷問です！　思想弾圧です！<br />
打ち捨てられた地下室を改造したモグラ警察の寒々しい取調室で、<br />
モグ山モグ権はありとあらゆる残虐行為を！　<br />
といいたいんだが、モグラに考えつく拷問だから、体毛を一本一本むしっていくだけです。黒い丸目を理想に燃やしたモグ山モグ権を、モグ憲巡査たちが取り囲み、秘密書類の在処を吐け！　とか怒鳴りつつ、一生懸命体毛をむしろうとしていますがモグラシャベルではうまく毛が掴めません。<br />
私は政府に雇われたお雇い外国人なので言いました。<br />
拷問方法にももう少しいいのがありますよ、三角モグ馬とかですねー。<br />
<br />
モグ山モグ権は獄中死しました。<br />
辞世の句です。<br />
<br />
<blockquote>搾取され地底の隅で泣くモグの自由への声を今こそぞきけ</blockquote><br />
何か結構それっぽいですな。<br />
<br />
モグ山モグ権のアジトからは秘密書類……人間界から極秘輸入されたモグラ民権家たちのバイブル<br />
『自由自在にハッピーになる素敵な言霊操作術♪』<br />
が見つかりました。<br />
言霊を本気で信じ尊重するなら、言霊なんて言葉を軽々しく使うなよ。と思いました。<br />
<br />
むなしい。<br />
そしてまた18代目モグラ議長が胸を張ってやってきます。<br />
命短い人類に混じって、長い時を渡っていった『ポーの一族』のエドガーとアランとか、バンパイアレスタトとかも、こんな気分であっただろうか。<br />
違うような気がする。<br />
むなしい。<br />
<br />
つうか鎖国しろよ。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2007-01-22T02:41:31+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=592351">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=592351</link>
    <title>はたらく猫ちゃん「手術室猫」</title>
    <description>わたしの部屋には
「思いついたことをメモするノート」があり、
それに、は、
あまりにくだらないことばかりが書かれてあった。
2006年10月
「ボリス・ヴィアンのうたかたの日々」しか読んではいけない世になり、
他の本は全て禁書。焚書坑儒哉。
昔の読書人が「論語」とかを熟読...</description>
<content:encoded><![CDATA[
わたしの部屋には<br />
「思いついたことをメモするノート」があり、<br />
それに、は、<br />
あまりにくだらないことばかりが書かれてあった。<br />
2006年10月<br />
「ボリス・ヴィアンのうたかたの日々」しか読んではいけない世になり、<br />
他の本は全て禁書。焚書坑儒哉。<br />
昔の読書人が「論語」とかを熟読していた時のごとく、<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4151200142?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4151200142">『うたかたの日々』に、</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4151200142" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
宇宙も人生も究極の道も、すべてがこの一冊に隠されていると信じられ、<br />
何もかも読み解こうと、<br />
必死で彼の本を読みふける向学心に燃えたお洒落な人たち。<br />
<br />
（<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102148116?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4102148116">『日々の泡」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4102148116" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
のタイトルでの別訳もあるが、どちらが良いかは知りません。わたしは『うたかたの日々』のタイトルのほうを読んだ。<br />
岡崎京子の漫画化作。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4796632751?ie=UTF8&tag=shindakoibito-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4796632751">『うたかたの日々』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=shindakoibito-22&l=as2&o=9&a=4796632751" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />）<br />
<br />
2006年10月<br />
そして『はたらく猫ちゃん』（または搾取される猫ちゃん）<br />
部分麻酔手術の患者さんを接待する猫のこと。<br />
<br />
役割：<br />
1.患者さんの緊張をほぐす<br />
2.患者さんの無聊を慰める。<br />
3.患者さんの生きとし生ける物体への潜在的愛情を呼び覚まし、<br />
　自然治癒力を高める。<br />
4.時々、外科医に蹴られる。<br />
5.患者さんの血や摘出された患部が餌。<br />
6.非常時には臓器を取られる。<br />
<br />
手術室の隅には猫トイレと猫の草が。<br />
猫アレルギーとか衛生状態とか無視。<br />
<br />
区立***病院勤務　山下Dｒ.談<br />
『いやー、マタタビを詰まらせた患者さんが来た時は大変でしたね』<br />
<br />
手術後、患者さんも医療スタッフも退室の後、<br />
暗闇に取り残されにゃーにゃー泣く手術室づき猫。<br />
手術室は清潔で、捕まえて遊ぶネズミもいない。<br />
<br />
手術室いかでか猫の慰まむ　とらへて殺す　ねずみだになし<br />
<br />
バカねこも賢しきねこも血を吐きぬ　動物虐待小説がやりたいのか我<br />
<br />
---<br />
↓以下二行は、有名な偉い人が作った和歌にインスパイアされたらしい。が。<br />
<br />
心なきねこもあはれは知られけり　実験体なき秋の手術室大セール<br />
<br />
見渡せば放射能はあるのかな　ねこ手術室の秋の夕暮れ<br />
<br />
--<br />
<br />
手術室　排水口は　ねこ帝国に　つながらむ　<br />
ねこ楽園と　なりぬれば　千匹のアジを食ひなましものを<br />
<br />
---<br />
ああ<br />
では、またしばらくネットから転がり落ちています。<br />
ごきげんよう。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>ねこちゃん</dc:subject>
    <dc:date>2006-11-13T02:33:06+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=675886">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=675886</link>
    <title>なんて言って良いか。おしゃれなショートストーリー</title>
    <description>『シックでエレガントな大人の女のためのファッション誌』
月刊　A4判　定価800円　オールカラー（同人誌にあらず）
に、わたくしが書いた原稿用紙30枚くらいの短編を載せてもらうことになる/
というのはもちろんあり得ない話だが、何かそういう設定になってしまっていた。
わ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
『シックでエレガントな大人の女のためのファッション誌』<br />
月刊　A4判　定価800円　オールカラー（同人誌にあらず）<br />
に、わたくしが書いた原稿用紙30枚くらいの短編を載せてもらうことになる/<br />
というのはもちろんあり得ない話だが、何かそういう設定になってしまっていた。<br />
わたしは頭を抱えた。きれいな花をアップで撮った写真とのコラボレート。<br />
限りなくどうでもいい感じの映像。（ファッションページの充実に比べ、読み物ページは微妙に脱力気味）<br />
シックでエレガントでお洒落なショートストーリーを書かねばならない。<br />
ラブストーリーでなくてもいいらしい。わたしは書き始めた。<br />
<br />
群青色の海の底でわたしは、珊瑚礁に鉄の鎖で繋がれていた。が、飽きたので外して海底岩山を一つ越えると半魚人のわたしを作ってくれた博士がいて、「すまないのう。おまえの命は短い。地上に行って思いっきり楽しんでおいで」博士はごろごろ転がって海溝に行ってしまった。<br />
わたしは地上に行った。出た場所は学校の校舎らしいが人気はない。思いきり楽しむというのは、刺身を食うことだろうか。<br />
塩水を滴らせながらわたしは一人で空き教室に行った。がらんとした教室で、陸上用に服を着替えようとしたが、そこにあったゴミ袋に突っ込まれた服はすべて不格好であり、古くて虫が湧いている。しかし海中から上がって、ヘリンボーンの水着みたいなのしか着ておらず、寒いしやはり半漁人の地上での水着姿というのもいただけないだろうと、仕方なく変なカットソーとか着る。<br />
わたくしの生乾きの髪は、塩蔵ワカメのようであり、化粧どころではなく、自分がとても汚く醜いと思う。そこへ味噌汁の匂いがしたのだった。味噌汁は合わせ味噌のようだった。<br />
廊下に出ると、お洒落な若者が列を作り給食の配給を待っていた。「和食を食べるということはね、民族文化の統一を図る策謀なんだ」と、洒落た音楽家の青年が友人に軽やかに話している。<br />
配給の味噌汁を受け取る列に連なる人々は、たいそう上品でお洒落である。<br />
わたしはお洒落ではないので、彼らのルールから外れ、<br />
彼ら……仲間内ではお互いに優しくスノビッシュな会話を楽しみ恋をしたり恋のさや当てをしたりしている彼らに、わたしは、まったくマインドレスな扱いを受けるだろうと予想される。同時に、わたしもこいつらに興味はなく、向こうから見たらわたしこそマインドレスだろう。<br />
音楽家の青年は、わたしにまったく目もくれず、味噌汁付き定食を食べに奥の教室に向かった。<br />
<br />
それよりこのフロアは高校の五階らしい。教室の窓は開いているが、白いカーテンで覆われている。カーテンをめくってみると、窓一面に鱈の白子ポン酢あえみたいな物体が迫っていた。つまり白くてぷにゃぷにゃしてところどころ皺が入った物だった。<br />
質感的に、これは人間の脳味噌らしいとわたしは直感した。<br />
五階まである学校校舎の両サイドにまたがって、巨大な右脳と左脳が被さっているのだ。<br />
さきほどの音楽家の青年にでも、巨大脳味噌で覆われている校舎内にいることに対し、何か自嘲的かつシニカルなコメントでも言わせて、この文を締めるか、というか<br />
「シックでエレガントな大人の女のファッション誌」<br />
なのに舞台が、少年少女の行く学校でいいのであろうか。<br />
<br />
指が切れるほど縁の尖った光沢のある紙に、鮮やかな花の写真とともに以上の文章がレイアウトされ、ラストにゴシック体で『都会の日々を描く、連作ショートストーリー、来月もお楽しみに』とか印刷されていた。<br />
ああ脳味噌が学校を覆う話をシックでエレガントに書くのは難しいと思った。<br />
まあでも他のページからさして浮いていないなとも思った。<br />
わたしはこんな話を書いていてむなしくないのだろうかと思った。<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>よくわからない</dc:subject>
    <dc:date>2006-10-09T00:48:03+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=544500">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=544500</link>
    <title>モグラ貨幣経済</title>
    <description>さて、10年後、わたしがいつものようにモグラ地下洞でダラダラしていますと、最近近視に老眼と乱視も入って来たため、よくは見えませんが、洞の天井に、地上と通じる小さな穴でも開いていたのでしょうか、上から紙の束がどさりと落ちてきました。
何だろうと思って見てみる...</description>
<content:encoded><![CDATA[
さて、10年後、わたしがいつものようにモグラ地下洞でダラダラしていますと、最近近視に老眼と乱視も入って来たため、よくは見えませんが、洞の天井に、地上と通じる小さな穴でも開いていたのでしょうか、上から紙の束がどさりと落ちてきました。<br />
何だろうと思って見てみると、すべて札です。<br />
驚いてわたしは、木の根の蔓でフレーム補修をしたメガネを掛け、本当に札なのか、手に取ってじっと眺めました。札束は中型段ボール一箱分ほどもあり、一万円札、五千円、千円札が入り混じってます。いったい全部でいくらになるでしょう。<br />
<br />
おお。<br />
<br />
最近のモグラ社会は文明開化が進み、貨幣経済も導入され、一部で農耕も行われています。<br />
奴隷モグラに自転車を漕がせ発電させ、植物育成用蛍光ランプを明々と点灯し、ちなみに栽培されているのは米と除虫菊です。<br />
モグラは人間界の物を喜ぶので、人間の金を持っていけば米を分けてくれるかもしれないとわたしは考えました。いや、モグラ肉やミミズの刺身やカブトムシの幼虫にはちょっと飽きていたのです。わたしは新札の匂いを嗅ぎつつ、うっとりポケットに詰め、米のご飯を想像しました。<br />
10年の間に札のデザインが変わったようです。一万円は、円谷英二で、五千円は富野由悠季、千円札は庵野秀明です。<br />
それとも偽札が捨てられたのか？<br />
前の五千円札の樋口一葉の顔、怖かったよな。<br />
まあ偽札でも、モグラにはわかるまい。丸め込もうと思って、わたしはモグラ農家を訪ねました。<br />
ちょうど稲刈りが終わり、収穫祭の真っ最中で、鍾乳洞棚田でモグラたちが楽しそうに踊っています。<br />
植物育成用蛍光ランプ点灯用発電のため自転車を漕ぎすぎた奴隷モグラが（モグラが自転車を漕ぐのは難しい。鍾乳石で作った高下駄を履いて漕ぐ）、半死半生で首だけ出して棚田に埋められています。来年の豊作祈願として大地に捧げられているのです。肥料にもなり、一石二鳥だそうです。<br />
わたしはモグラ農家の跡取り息子のモグ太郎にそっと声を掛けました。<br />
総領ではなく、跡取り息子にしたのは、若い相手のほうが進取の気質があり、貨幣経済にも抵抗が少なく、話がつけやすそうだと考えたからです。<br />
わたしが差し出した札を見て、モグ太郎は叫びました。「人間界の物だ！」<br />
モグ太郎は一万円札をためつすがめつしていましたが。やがて素っ気なく言いました。<br />
「これではダメです。人間界の物はモグも欲しいんですが」<br />
「だったら、この札で人間界の物が買えますよ。モグターネットで注文できますよ」<br />
「現金があっても、決済方法がなきゃ仕方が無いじゃありませんか。ああ、モグーオークションを見てどれだけモグが（『僕』が訛った自称）シャベルをくわえて、物欲に身を焦がしたか！」<br />
なるほど。モグ太郎が言います。<br />
「＊＊さん、あなたが中学生の時、当時は珍しかったアニメショップに遠征して、買ったシャアのメモ帳となら、米5キロと交換しましょう」<br />
「え、あああ、それはとうの昔にどこかへ行ってしまいました。いや、買った当初はものすごく大事にして勿体ないからといって使わないうちに忘れてしまい、後に、気に入った<br />
物はガンガン使っておかないと損だなーと思いました」<br />
モグ太郎はプイモグと横を向き、また収穫祭のモグラ踊りを踊りだしました。<br />
<br />
わたしは別の農家に行きました。<br />
「＊＊さん、あなたが幼児の時、オモチャ屋の前で路上に寝そべって泣きわめいて買ってもらったガマクジラのソフビをくだされば、俵一俵の米をあげます！」<br />
もうねーよ！<br />
別の農家の、今度は若奥さんに声を掛けてみました。<br />
「スーパードルフィーの冥王聖夜くん（仮名）をいただければ、今晩、姑の目を盗んで穀物倉の鍵を……」<br />
あー、スーパードルフィーは一度も持っていたことはないんですが……、<br />
いつからモグラ帝国は近代化を突き抜けてオタク帝国になったのでしょう。<br />
長老モグラは<br />
「大江健二郎のサイン本をくれれば、ただし初版で極美本で……」<br />
そんなの持ってないよ！　しかし戦後日本文学オタクのモグラもいたのか。<br />
この分だとビートルズ・ブートレグオタクとかプログレオタモグとかありとあらゆるオタモグがいるのだろうか。<br />
オタモグの定義はともかく、わたしの所有物にオタモグが価値を見いだしそうな、珍しい物体はほとんどなさそうである。<br />
わたしにはコレクター気質がない。コレクターたる条件の、分類・整理能力、フェティシズム、記憶力、財力に欠けている。財力はさっき空から降ってきたはずなのだが役に立ってないじゃん。<br />
わたしは実用品ではない物をcompleteして大事に取っておくということをしないorできない。全集の2巻と13巻だけ買うとか平気でやるし、もちろん好きな本だの何だのはあるが、何故かすべて保存状態悪し。<br />
「大江健二郎氏……、ご本人なら、偶然、お見かけしたことがあります。多分、ご本人だろうと思うんですが」<br />
長老モグラがしょぼついた目を輝かせました。<br />
「北欧出身らしいインテリゲンチャな感じの長身の白人男性と、にこやかに話しながら街を泰然と歩いて行かれました。夕刻が近づいており、陽光が斜めになってきたためか、<br />
大江氏の背からは白い後光が立ち上っているように見えました。わたしは眩しさと崇高さに立ちすくみました。ああ、これが文化人という物でありましょうか」<br />
「お姿が目に浮かぶようだ……」<br />
長老モグラは目を潤ませ、有り難い話を聞かせてくださったと、わたしに何度もお辞儀をし、お礼に米をあげようと言いました。<br />
<br />
もらった米は一粒で、こーまーかーい字で、般若心経がびっしり書いてありました。もしかしたら大江氏の小説なのかも知れないけど、字が小さすぎて読めない。<br />
ついでに精米してあるから種にもならないのだった。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2006-09-27T00:00:16+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=534618">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=534618</link>
    <title>『蝉の声のシャワー』</title>
    <description>巨大書店に行き本の量にクラクラする。
不老不死で、古今東西南北の書かれた／印刷された／その他の文字列をずーーっと読むことになったらどうしようとかあり得ないことを考えつつ
気を取り直して本を物色する。
小説の棚から、いい加減に一冊取り出して、ページを開いた。



「...</description>
<content:encoded><![CDATA[
巨大書店に行き本の量にクラクラする。<br />
不老不死で、古今東西南北の書かれた／印刷された／その他の文字列をずーーっと読むことになったらどうしようとかあり得ないことを考えつつ<br />
気を取り直して本を物色する。<br />
小説の棚から、いい加減に一冊取り出して、ページを開いた。<br />
<br />
<br />
<blockquote><br />
「ナオくん、昔ね、自殺未遂したことがあるのよ」<br />
　台所でスイカを切りながら、おかあさんが言った。<br />
「えっ……」<br />
　信じられない。じゃあ、今の、真っ黒に日焼けしたナオくんの笑顔のまぶしさはどうしてなんだろう、と里美は思った。この町に戻ってくるまでの二年間、アフリカを放浪したナオくんは、そこで何か素敵なものをみつけたのだろうか。ナオくんが羨ましかった。<br />
　縁側の外の林でセミがミーンミーンと鳴きだした。<br />
　セミの声のタペストリーは、ナオくんと里美を隔てる、透明なカーテンのようだった。<br />
『蝉の声のシャワー』蝉採り出版社・刊より</blockquote><br />
里美って誰だよ。たまたま開いたページには上記のような文があった。<br />
これは、あちこちで見かけた、何となく上記のような感じを受けた文の群れ、の印象を元に、ひどい部分を誇張して、わたしが書いたものであり特定のモデルはない。<br />
で、すいませんもしかしたらこの本を最初から最後まで読んだら凄まじい傑作である可能性もなきにしもあらずではあるが、書架に戻した。『蝉の声のシャワー』の横の、別の本を取って開いてみたら、まったく同じ文章が出てきたのでわたしは驚いた。<br />
<br />
<br />
<blockquote>「ナオくん、昔ね、自殺未遂したことがあるのよ」<br />
　台所でスイカを切りながら、おかあさんが言った。<br />
「えっ……」<br />
　信じられない。じゃあ、今の、真っ黒に日焼けしたナオくんの笑顔のまぶしさはどうしてなんだろう、と里美は思った。この町に戻ってくるまでの二万年間、Ｄ県Ｆ村の農家の倉を装った亜空間に抑留され、洗脳されミイラにされ、死後アニメキャラにされ永遠に笑いの表情を取り続けなければならないナオ君と呼ばれている遠隔操作されているまつろわぬ魂の塊だった。<br />
　里美は羨ましいというか、何を思えばいいのか。（ナオくんの精子は二万年の間に干涸らびてしまった。里美と性交を前提にした交友は不可能）<br />
　縁側の外の林でセミが言った。<br />
　ナーオー君ーでーすー</blockquote><br />
<br />
せっかく巨大書店に来たので、凄く良い本がひっそりたくさん隠れているだろうと思って、里美は奥の書架に歩いて行った。<br />
セミは鳴いてないよ。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>たのしそう</dc:subject>
    <dc:date>2006-09-19T01:35:20+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=504724">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=504724</link>
    <title>モグラ帝国近代化宣言</title>
    <description>わたしが相変わらず、地下の暗い隅っこでじっとしていると、
モグラ議員たちを率いて、モグラ議長がやってきました。
わたしにはモグラの個体差がよくわからないのですが、
モグラ議長は立派な議長肩章をつけています。
「あなたのことは先代や先々代のモグラ議長から聞いてい...</description>
<content:encoded><![CDATA[
わたしが相変わらず、地下の暗い隅っこでじっとしていると、<br />
モグラ議員たちを率いて、モグラ議長がやってきました。<br />
わたしにはモグラの個体差がよくわからないのですが、<br />
モグラ議長は立派な議長肩章をつけています。<br />
「あなたのことは先代や先々代のモグラ議長から聞いています」<br />
どうもモグラ議長は代替わりしているようです。<br />
確かわたしがモグラ帝国に来たころ、モグラたちに親切にしてもらったお礼に、議会を作ることを勧め、議会には議長が必要だよなと思って、<br />
モグラたちの中から、一番頭の回転が速そうなモグラに（と言っても、頭の回転の速いモグラなんてどうしてわかるでしょう。わたしはもちろん、いい加減に指さした先にいたやつを、『頭の回転の速そうなモグラ』ということにしました）「あなたが議長をやってください。頭の回転が速い上、様々な経験をお積みだし、教養もおありだし、何より度量が広く、公正で、要するに、人徳……モグ徳、が備わっているように拝察いたします」と指名したのです。<br />
わたしには『人を見る目』などありません。以前、地上では、小説を書いていたりすることがばれると、やはり何か書いているらしき人に「人間観察とかしてます？」と訊かれたことがありましたが、全然していません。つうか人間観察って何よ。夏休みの宿題かよ。透明な檻に入れて電極刺して電流流して反応を見て絵日記とかつけるのか。<br />
まあそんなわけで、人を見る目がないのです。ましてモグラをやいかに。<br />
ああモグラ議長が入れ替わるなんて、<br />
そんなに長くモグラ帝国にいたのかとわたしは少し感傷に浸りました。<br />
初代モグラ議長がモグラ人力車に乗り、ミミズを投げながら華やかな就任パレードを行いましたっけ。<br />
わたしは目の前の現モグラ議長に訊きました。「では、あなたは何代目なんですか」<br />
「私で四代目になります」<br />
「はあ、議長の任期はどれくらいで、次の議長はどうやって決めるのですか」<br />
「議長は終身刑です」四代目モグラ議長が胸を張って言いました。「次の議長になるのは早い者勝ちです」早い者勝ちだから一番頭の回転が速いモグラが自動的にモグラ議長になるのです。<br />
そういうものかなあ、まあどうでもいいやとわたしは思いました。<br />
「＊＊さん、モグラ議会で先ほど決定しました。モグラ帝国の近代化政策を推し進めるのです。<br />
殖産興業です。富国強兵です。モグ魂人間才です。<br />
ですから、あなたをモグラ帝国近代化推進人間に任命します」<br />
近代化って何すればいいんですか。モグラのくせに、何かずいぶん面倒なことを言うようになったものですな。モグラたちはしょせんモグラであり馬鹿なので、<br />
適当にちょっと何かやってやれば満足するでしょう。わたしは言いました。「憲法を作りましょう。近代国家なら憲法がなきゃいけません。ああ、モグラ帝国なんだから、立憲君主制で帝王は国家の象徴とでもしておけばいいでしょうか。ところでモグラ帝国といいつつ、モグラ帝王はどこにいらっしゃるんですか。一度、地下帝国の女王になら謁見させていただいたことがあるんですが、あの方は人間でしたし」<br />
<br />
「モグラ帝国の帝王閣下が登場されるのは、この壮大な『モグラ帝国クロニクル』三部作・各・原稿用紙5000枚の、最後のクライマックスになるでしょう」<br />
「原稿用紙5000枚ずつの三部作って、誰が書くんですか……」わたしは当然、嫌な予感がしました。モグラ議長が続けます。「あなたの今後の生涯をかけた一大事業であり、完成後は神聖なモグラ帝国の神話と歴史になります」「人間を主人公にした真面目な小説を書きたいんですが」<br />
モグラ議長とモグラ議員たちが気色ばみました。「人間書くのが小説とか言われると滅びろと呪うくせに、あなたはモグラ帝国のモグラドラマを単なる余技、一発芸だと思っているのでしょう。人間が一番高級だというのが本音ですね。言文一致してません」わたしは言文一致体で書いてますが、何でもいいですが、原稿用紙五5000枚＊三部作＝計15000枚っすか……、原稿料ってどうせミミズとか良くてミイラの副葬品だよな。というか残り一生それで潰れちゃうじゃないですか。わたしは正直に言います。「モグラ帝国クロニクルをそんなに書くつもりはないです」「それはあなたが自由意志を主張しているということですね。自由意志は近代化しないと存在しません」そうなんですか？　モグラ親衛隊がシャベルを構えて、わたしを狙っています。わたしは別方面の理由をつけて、拒否の意を示そうとしました。「モグラ帝国には原稿用紙もないでしょう。べしゃべしゃに濡れて腐った落ち葉5000枚に干涸らびたミミズで文字を作って貼り付けていては、三部作なんか永久に書き終わりません」<br />
モグラ議長がにやりと笑いました。「ですから近代化で殖産興業でモグラ原稿用紙と万年筆を作ります」<br />
モグラ最近賢くなってますね。<br />
「近代化ですか（どこからそんな考えを拾ってきたんだこの馬鹿モグラは）、とりあえず憲法制定ですかね」<br />
モグラ議長が言います。「時計を作ってください」<br />
Ｊ.Ｇ.バラードの初期短編に確か時計をすべて捨てた都市の話がありました。主人公の少年は打ち捨てられた時計を見つけ、時計で時間を計りながら、効率良く物事を片づけることを発見するんじゃありませんでしたっけ。だから、近代化の第一歩は時計製造なのか。ああしかし、モグラ帝国でそんなことしなくたっていいじゃん。動きが鈍い、睡眠障害、その他よくわからない理由で、地下帝国の女王じゃなくて遅刻の女王の名をほしいままにした嫌な記憶が蘇ってきます。重層した人間界の、ある層では、時計に従えない人間は害になり、超迷惑なゴミ物体になることが多い。ご迷惑をおかけした当時の関係諸氏、すいません。<br />
モグラ帝国は地下で、発光する黴とか以外光源はなく、ずっと薄暗く、時刻を分ける単位というものすら存在しません。人間界で最初に暦や時刻を決めた人々は夜が明け暮れ、季節が移り、月や星の位置が変わっていくことから時刻の単位を作っていったんじゃないかと思うのですが（これは地下にいるわたしの想像ですので、例の如く、暦や時刻がいかにして登場したのかを知りたい方は　いんたーねっと　でも使ってお調べください。モグラ帝国には　いんたーねっと　なんてないんですよ）<br />
さて、空が見えない地下で、時刻の単位の根幹になるものって何なんでしょう。<br />
わたしは腕時計をしないのですが、人間界からそのまま持ってきた鞄には、旅行用クロックがあるはずです。電池切れです。<br />
モグラ議長はわたしに早く時計を作るように言い置き、去っていきました。いつまでに、と言いたそうでしたが、『いつまでに』の期限も、時間を計る単位がないから、言いようがないです。<br />
鍾乳洞をうろつきながら、地下でどうやって時刻単位を決めればいいんだよ。鍾乳石の柱を見て、あれで歯車とか作ればいいのか、って磨製石器作るなんてやってられるか。大体、ゼンマイ時計の作り方なんて想像もつかないよ。<br />
人間の体内リズムは地球の自転と違って、25時間周期になっていて、昼夜の明暗の差のない場所にいると、25時間になると聞いたことがあるなあ。<br />
<br />
ということで、<br />
わたしが寝た時から、次に寝るまでが一日ということにしました。多少『一日の長さ』にズレがあろうと知ったことではありません。モグラ議会に通知すると、モグラの一群がやって来ました。「わたしたちはモグラ陰陽寮の暦係です」<br />
こいつら式神飛ばしたりするのかと思いましたが眠かったので寝ましたが途端モグラ陰陽寮の暦係の馬鹿モグラたちが巨大な鐘を打ち鳴らしました。一日の終わりだか始まりを告げる鐘がモグラ帝国のあちこちで次々と一斉に鳴ります。眠れません。ダメじゃん。一日の境を起きる時間に替えてみましたが、起きた瞬間やはり鐘の音の嵐がわたしの上に落ちかかりまわりにはじっとモグラ陰陽寮のモグラ安倍一族が座りこんでいて真剣な目でモグっとわたしを見守り鬱陶しいことこの上ない上、ガンガン鐘の音が。低血圧なんだよふざけるな。<br />
<br />
困った何かないかと思いながら、わたしは鍾乳洞の地獄茸と名付けたお気に入りの鍾乳石に座り、人間界から持ってきた鞄を開けました。化粧ポーチの中に、眼鏡のフレームのネジを締めるための5センチほどの長さのドライバー三本セットが入っています。100円ショップでこれを見つけた時は嬉しかったです。眼鏡フレームがすぐにゆるむ気がして、以前は小さいネジ穴用のドライバーを一本持っていましたが、長さが15センチくらいあります。5センチのドライバーなら、持ち運びにも便利で、考えた方、作って売り出した方は偉大です。あー、モグラ議長も近代化でモグ魂人間才を求めるならこのドライバーを作ったような方を近代化推進委員にすれば良かったのに。<br />
モグラ陰陽寮の一匹が、真剣にわたしに言います。「＊＊さん、わたくしは陰陽寮の長官です。わたしどもは心配なのです。近代化によってこの帝国が何か精神的に貴重なものを失うのではないかと、そしてわたくしどもの仕事が野蛮な俗信として片づけられるのではないかと」<br />
「物忌みとか方違えとか面白そうじゃないですか」<br />
「面白いからやっているわけではありません。本当に艮を金神が塞いでいるのが見えるのです」モグラ陰陽寮長官は常に真剣です。困る。わたしに真面目なことを訊くな。「ええと俗信で、本当に根拠がなく、むしろモグラ人生にあって害悪にしかならない俗信……ロックが好きなモグラは前世が悪ミミズだから打ち殺すとか、そういうのは記録だけ残して、行為自体は止めたほうが良いのではないですか。そのへんを峻別する作業をモグラ安倍一族の皆さんがおやりになれば」「ああ、わかりました！」モグラ陰陽寮の一族は、近代化の、夜明け前の期待でモグラ目をキラキラと輝かせていました。「わたくしどもは、このモグラ帝国の繁栄のためならば命をも捨てる覚悟なのです」<br />
わたしは五センチのドライバーセットに、マイナスドライバーが混じっていることに気づきました。わたしは眼鏡のフレームのゆるみを締め直すためにこのドライバーセットを買ったのですが、眼鏡のネジ頭はみんなプラスです。<br />
で、まあ問題は、時刻の単位ですよ。熱心なモグラ陰陽寮の大人たちが丸い体でモグモグとメモを取っています。その中のどれが長官なのかもうわたしにはわからなくなってしまいました。モグラ安倍一族はたくさんいますが、子モグラを除くと、大体同じ体格で例の如く個体の区別がつきません。<br />
「長官さん」呼ぶと、モグラ陰陽寮長官（多分）が出てきました。わたしはiPodminiの付属ヘッドフォンをモグラ陰陽寮長官の前足から胸に引っかけ、鍾乳洞の石柱に吊し、マイナスドライバーを腹の辺りに金属部分だけ差し込みました。モグラの血がぽたぽた垂れます。「モグラ安倍一族がマイナスドライバーを腹に刺してから死ぬまでが、『モグラ日』一単位です。モグラ安倍さんたちはどんどん一族を増やして、こうやって一日を計ってください」<br />
モグラ陰陽寮長官は、げふげふ血を吐きながらも嬉しそうです。モグラ日が制定されたぞ！　と、モグラ陰陽寮の誰かがモグラ帝国中に触れ回り、帝国中に鐘が鳴らされました。<br />
モグラ帝国近代化万歳。<br />
<br />
翌モグラ日、わたしは、モグラ陰陽寮長官バーガーを食べながら、<br />
そういえば、水時計や砂時計というものもあったな、と気づきました。<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2006-07-30T11:30:24+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
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    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=505378</link>
    <title>また寝転がっていたい願望について</title>
    <description>山の中にいて下界に降りてきたら
ミサイルが飛んでいた。

行った先の山は、見渡す限り一面、大小様々な山が続き、山の畝のようだった。
朝起きると、窓から山の畝に光が当たっているのが見えた。
一瞬何故ここにいるのか全然わからなかった。

attention
ここからはフィクション...</description>
<content:encoded><![CDATA[
山の中にいて下界に降りてきたら<br />
ミサイルが飛んでいた。<br />
<br />
行った先の山は、見渡す限り一面、大小様々な山が続き、山の畝のようだった。<br />
朝起きると、窓から山の畝に光が当たっているのが見えた。<br />
一瞬何故ここにいるのか全然わからなかった。<br />
<br />
attention<br />
ここからはフィクションですよ。<br />
<br />
大昔の村でわたしは暮らしており<br />
村の全員それぞれが、<br />
それぞれの七代前の先祖がやったことまで知っており、<br />
わたしの五代前の茂吉が鉈を振り回して村中を暴れ回ったこととかが<br />
口承で伝わっており、<br />
わたしの嫁入り先の姑がその件でいつも嫌みを言い、<br />
わたしの末っ子の留吉に対し、おまえには、<br />
鉈を振り回した茂吉の霊が取り憑いていて、将来きっと茂吉と同じことをやると繰り返す。<br />
わたしは留吉が可哀相だと思い、姑が寝入ったあと留吉にフォローしようとするが<br />
留吉に、もう子供生むのイヤだから<br />
留吉って名前をつけたのは、わたしである。<br />
もちろんわたしも姑の伯母の祖母が***で***だったとか知っている。<br />
姑のことを、口には出さずとも、頭の中で『**な、****な、』と形容し続け、<br />
言葉で意味づける。<br />
<br />
村中の人同士の、口に出す出さないはともかく、<br />
先祖子孫にまでわたる言葉の意味づけの錯綜。<br />
わたし（登場人物）は、何か面倒になって、<br />
深い山が、意味に汚染されていない清潔な空間に見えて、<br />
留吉も置いて一人で、不吉な伝承のため村人も避ける山に入ってみました。<br />
というか、<br />
もう村の労働がイヤになっただけかな。<br />
<br />
村を出たら、他の村は遙か彼方で、街？　都？　何それ？　<br />
話には聞いたことはあるが、本当に存在するのか謎であり、<br />
山で自給自足をする能力気力もない。<br />
わたし（登場人物）は村人の近づかない山にのろのろと登っていった。<br />
ビニールシートを電気工事用結束バンドで木にくくりつけ、テントを作って、<br />
あとは寝ていた。<br />
成人男性の親指ほどの<br />
芋虫が目の前を這っているが、その時わたし（登場人物）は、その芋虫を食うか否か。<br />
<br />
即席のテントに雨が浸入してきます。<br />
村人たちの言葉の錯綜が鬱陶しいと言いつつ、<br />
わたし（登場人物）が一人になり、<br />
他人のいない、山の中で転がっていても<br />
頭の中には絶えず言葉がつきまといます。<br />
村の衆はわたし（登場人物）がいなくなったのも<br />
わたしの五代前の茂吉が鉈を振り回した祟りだと噂するのだろうな、とか<br />
その因果関係のつけ方には疑問を感じる、とか。<br />
そして留吉は茂吉の鉈振り回し事件+わたし（登場人物）失踪事件について、<br />
留吉は「そういうことをやった先祖と母を持った奴」と言われ、<br />
それは村の言葉では「生まれながらに悪いことロクでもないことをするであろう奴」を意味するだろう。<br />
留吉よ、今後、村中でそう意味づけられ続けても、<br />
まあ真っ当に反論できる知性と実力を何とかゲットしてくれ、<br />
お母さん（わたし/登場人物）は疲れましたので逃げます、すまん、とか。<br />
しかし今わたし（登場人物）は、村の衆が何を考えているか想像しているが、<br />
一人一人が何を考えているかなんて実際のところ、正確にはわかるわけないな。とか。<br />
いきなり村が巨大宇宙船であったことが判明し、ワープ航法で宇宙の涯に飛び去っているかもしれない。<br />
そして、暑いなアイスクリームが食べたいな、とか。<br />
<br />
実はわたし（筆者及び登場人物）はとても言葉が好きなのです。<br />
言葉の、何かを意味づけ指し示す効果が鬱陶しいときがあっても、<br />
言葉が意味を持っていることが魅力でもあるのです。<br />
でもやはり鬱陶しくなる時があり、そういうときは、狂騒的に、<br />
言葉を使いつつも、あまり意味を持たなそうな言葉遊びに走ったりしますが、<br />
例えば「豆腐を洗う猫が唐で豆腐と不当は似ている」<br />
その言葉遊びも、何となくお話になったりしているように見える。<br />
<br />
どれくらい時間が経ったのかな。<br />
山の中で、破れたテントでびしょびしょになったまま<br />
飢え、森林の木々に押しつぶされるように寝そべっていると、<br />
段々、わたし（登場人物）の頭の中からも言葉は消えていきます。<br />
<br />
あー、<br />
なんか言葉が好きだから、きれいな言葉を思いだしたいと、<br />
わたし（登場人物）は、わずかに残った言語能力で漠然と考えます。<br />
何がいいですか。<br />
わたし（筆者及び登場人物）がかつて言ったり書いたりした言葉の中でマシなやつでも、<br />
素晴らしい作家や詩人の言葉でもいい。もう自他の境界を付ける必要もないのだ。<br />
*原*也（←名前忘れているらしい/筆者・註）の市じゃなくて詩は？　<br />
わたし（登場人物）には、長くて思いだせないようです。<br />
ああ、和歌とかいいですね。<br />
わたし（登場人物）は、腐った木の根を枕に、<br />
和歌を思いだそうとします。<br />
時間の感覚はありません。林が明るかったのが、暗くなりました。<br />
どこかで<br />
なんかの動物が鳴いています。<br />
<br />
わたし（登場人物）は、夜が明け、また暗くなるころ、<br />
ようやく、和歌を一首思い出します。<br />
<br />
<blockquote>この世をばわが世とぞ思ふ　望月の欠けたることもなしと思へば <br />
(c)藤原道長</blockquote> <br />
<br />
シチュエーションと全然合ってないじゃんかよ、とわたし（筆者）は思いましたが、<br />
わたし（登場人物）は<br />
一晩中この和歌を気持ちよさそうに頭の中でリピートしていました。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>よくわからない</dc:subject>
    <dc:date>2006-07-07T21:46:28+09:00</dc:date>
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    <title>問ふ猫プロレタリア</title>
    <description>少女帝国の無名奴隷さん &gt; 今問ふと豆腐洗ふ猫言へりいかに問ふ問ふ猫プロレタリア [4/24(Mon) 21:51]
少女帝国の無名奴隷さん &gt; 豆腐洗い猫のおはなしの原型について [4/24(Mon) 21:51]
少女帝国の無名奴隷さん &gt; 1.猫ちゃんが豆腐を洗っています [4/24(Mon) 21:52]
少女帝...</description>
<content:encoded><![CDATA[
少女帝国の無名奴隷さん > 今問ふと豆腐洗ふ猫言へりいかに問ふ問ふ猫プロレタリア [4/24(Mon) 21:51]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 豆腐洗い猫のおはなしの原型について [4/24(Mon) 21:51]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 1.猫ちゃんが豆腐を洗っています [4/24(Mon) 21:52]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 2.猫ちゃんは猫なので豆腐が上手く洗えません [4/24(Mon) 21:52]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 3.猫ちゃんは豆腐屋さんに虐待されました [4/24(Mon) 21:53]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > バリエーション [4/24(Mon) 21:53]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 1. [4/24(Mon) 21:53]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 猫ちゃんはレジを打たされました [4/24(Mon) 21:53]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 2.肉球に5円挟まっているのを（これは仕方がない。肉球にはどうしても5円玉が挟まる）　豆腐屋さんが見つけ [4/24(Mon) 21:54]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 3.1秒間に5円ちょろまかしているな。勤続時間を計算すると、おまえは店の金を500万円奪った [4/24(Mon) 22:00]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 4.猫ちゃんは豆腐屋さんにバイトに行くたびに、500円ずつ豆腐屋さんに返済しました [4/24(Mon) 22:01]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 5.でもあるとき、変だなと思いました。それ以来、世の豆腐はすべて呪われにけり [4/24(Mon) 22:03]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 6.後の世まで呪われにけり [4/24(Mon) 22:03]<br />
少女帝国の無名奴隷さん > 豆腐にて等身大の凍死体東京は遠きとふとふといふ [4/24(Mon) 22:05]<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>ねこちゃん</dc:subject>
    <dc:date>2006-04-25T16:33:42+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=349210">
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    <title>ヒヨコだらけの墓地</title>
    <description>故・中島らも氏が左翼崩れっぽい50代のオヤジと、屋外で日本酒を酌み交わしている。
わたしは、ロッカーに荷物を預け、彼らがいる庭園に入っていく。
庭園は生け垣で囲まれ、ところどころに満開の桜の木がまじり、花びらがCGみたいに落ちていく。
庭園の中は、もっと低い灌木...</description>
<content:encoded><![CDATA[
故・中島らも氏が左翼崩れっぽい50代のオヤジと、屋外で日本酒を酌み交わしている。<br />
わたしは、ロッカーに荷物を預け、彼らがいる庭園に入っていく。<br />
庭園は生け垣で囲まれ、ところどころに満開の桜の木がまじり、花びらがCGみたいに落ちていく。<br />
庭園の中は、もっと低い灌木で、囲まれた畳半畳ほどの四角い地面の連なりである。地面には灰が積もり、黒い粒子が混じっている。<br />
中島らも氏とその友人らしき男性は、酒を飲んでいて、怖そうなのでわたしは近寄るつもりはないのだが、どうも彼らの共通の知り合いのポルノ女優が死んだらしいことがわかる。<br />
劣悪な環境で育った、自傷癖のある女性だったそうだ。若死にらしいが、この庭園の時間は混乱している。その女優が出演していたのは、単なるポルノ映画ではなく、70年代の日本の、エログロ猟奇でサイケデリックな、一風変わったシリーズらしい。<br />
わたしはそんなシリーズは聞いたことがない、是非見てみたい、また、これは『変な映画バカ怪獣映画』コレクターのYさんに教えなければと思う。<br />
骨を焼く甘い臭いがする。庭園の地面に点々と落ちた黒い粒子は焼いた骨だ。その上を可愛いヒヨコやウサギがたくさん歩いている。<br />
ヒヨコがとても可愛かったので、一羽もらってくることにする。<br />
わたしはいつの間にか、見覚えはないが、何故かとてもわたしに懐いている太った猫をボストンバッグに入れ肩から提げており、猫の呼吸のためにカバンのジッパーを少し開け、でも、猫が暴れてジッパーを開けて逃げないように、ジッパーを押さえている。重い。<br />
ヒヨコと猫を同じカバンに入れると猫が食べそうだ。わたしはヒヨコを別のカバンに入れ、やはり同じようにジッパーを少し開ける。両方のカバンを持っていると重いし体勢も不自然だし、結構辛い。わたしは庭園を出ると、あまりお金を持っていなかったけれど、ヒヨコと猫が死んだら困ると思ってタクシーに乗り、「どこか」に帰ろうとする。<br />
タクシーは凄く乱暴な運転をして、郊外の曲がりくねった道を走っていく。コンクリートの道だけが地面から浮き上がっている。わたしはタクシーが急に曲がった拍子にヒヨコが入ったカバンの上に倒れてしまったりする。<br />
まあいつも鶏肉食っているし、ヒヨコが死んでもいいかと思う。ただし猫は絶対に殺してはならない。
]]></content:encoded>
    <dc:subject>不安</dc:subject>
    <dc:date>2005-12-17T03:02:59+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=207487">
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    <title>童話/猫とモグラと豆腐物語</title>
    <description>妹が妊婦になっています。妹はわたしと違い、勤勉で自然を愛しています。わたしは折口信夫にはまっていますが、妹は宮本常一を尊敬しています。
先日、久しぶりに会った妊婦妹と商店街を歩いていますと、雑貨屋さんに30センチくらいのヒヨコぬいぐるみがありました。
「あー...</description>
<content:encoded><![CDATA[
妹が妊婦になっています。妹はわたしと違い、勤勉で自然を愛しています。わたしは折口信夫にはまっていますが、妹は宮本常一を尊敬しています。<br />
先日、久しぶりに会った妊婦妹と商店街を歩いていますと、雑貨屋さんに30センチくらいのヒヨコぬいぐるみがありました。<br />
「あー、かわいーね」とわたしが適当に言ったところ、妹に、妹の子供（多分、女の子らしいです）に、洒落でああいう馬鹿でかいオモチャを与えるのはやめてくれときつく言われました。<br />
それから、わたしの住まいはロクでもない本とオモチャとバカ映画に充ち満ちています、妹は子供に、15歳になるまでわたしのところに行くことを禁止するそうです。幼児のうちから江戸川乱歩朗読とかしてあげたかったのになー。<br />
わたしの作った『お話』をプレゼントする許可だけは得ました。ただし有害なモノは駄目だそうです。<br />
お年玉とか、入学祝いとか、すべてご祝儀袋に『お話』のプリントアウトだけ入れとくとかダメか。<br />
<br />
↓というわけでまだ生まれていない姪に。<br />
<br />
----<br />
猫たちがお喋りしながら、川で豆腐を洗っています。<br />
山の中の小さなせせらぎで、水はあたかもダイヤやエメラルドのように、<br />
きらきら輝いておりました。<br />
エメラルドやダイヤは、考えてみると洗剤の名前っぽい。<br />
きらきら輝いているのは界面活性剤か何かかもしれない。<br />
豆腐洗い猫たちは、とても平和な心持ちになり、これから<br />
渋谷の文化村にレオノール・フィニ展を見に行こうとか話しました。<br />
猫好きのレオノール・フィニが、猫たちを褒め称えているのを見て、<br />
ナルシシズムを満足させたいのです。<br />
文化村は、もしかして『モジバケムラ』ではないかと豆腐洗い猫の一匹が言いました。<br />
わたしはくだらなすぎて書いているのがイヤになってきました。渋谷のあの展覧会とか映画とかやってる文化村は普通ローマ字表記でBunkamuraだと思います。<br />
『アヤゲソン』だ、『フミケキスン』かもと激しい論争になりました。<br />
論争しながら、豆腐洗い猫たちはレオノール・フィニ展に出かけました。<br />
<br />
アウトサイダー豆腐洗い猫が一匹残されました。<br />
肉球をあかぎれだらけにして豆腐を洗い続けたら、<br />
豆腐はぼろぼろになり、モグラがモグラの分際で、アウトサイダー豆腐洗い猫を<br />
嘲笑しました。<br />
アウトサイダー豆腐洗い猫はアウトサイダーだけあり、<br />
チャレンジャーでもあったので、モグラ豆腐を作り、ゆずぽんを掛けて食べる。<br />
<br />
♪レシピ♪<br />
<br />
1.モグラの皮をピーラーでくるりと剥いてよく洗います。<br />
2.モグラと大豆を土中に埋めて発酵させます。<br />
以下略。<br />
<br />
出来たのはモグラ豆腐ではなく、豆腐モグラでした。<br />
豆腐モグラは爆発的に増えました。<br />
豆腐モグラたちが、固い地面を掘ろうとすると、モグラシャベル前足は崩れてしまいます。<br />
豆腐モグラはそれでもどんどん増えていき、しかも、豆腐モグラを構成する細胞の、<br />
モグラ：豆腐の割合は、豆腐（絹ごし）の率が高くなっていきました。<br />
豆腐モグラが歩くと、体がたぷたぷします。<br />
<br />
アウトサイダー豆腐洗い猫は、これはまずいことであろうかと、<br />
モグラ豆腐と川から取ったダイヤを一緒に埋め、豆腐ダイヤモグラをまさに作らんとしました。錬金術師ってこういうのでしょうか。<br />
巨大な豆腐ダイヤモグラが土中から現れました。巨大な豆腐ダイヤモグラは、ふるふる震えると、ダイヤの目から怪光線を発射しながら、山に崩れていきました。<br />
<br />
レオノール・フィニ展から帰ってきた豆腐洗い猫たちは、<br />
焼き尽くされた森とアウトサイダー豆腐洗い猫の骨、そして豆腐ハンバーグの臭いを嗅ぎました。<br />
<br />
<b>食べ物をオモチャにしてはいけません。</b>
]]></content:encoded>
    <dc:subject>ねこちゃん</dc:subject>
    <dc:date>2005-07-29T20:39:11+09:00</dc:date>
    <dc:creator>mj</dc:creator>
    <dc:rights>mj</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=115559">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=115559</link>
    <title>モグラモビルスーツvsミミズモビルスーツ 地上大決戦</title>
    <description>わたしの良い方の祖母は、
とてもモダンで何事にも楽しみを見つけ出す人で、
子供を遊ばせるのがうまく、
わたしは百人一首や、花でネックレスを編む方法を教わったり、
お話をしてもらったりしました。わたしがもう少し大きくなると、
良い祖母は、わたしが作ったしょうもない...</description>
<content:encoded><![CDATA[
わたしの良い方の祖母は、<br />
とてもモダンで何事にも楽しみを見つけ出す人で、<br />
子供を遊ばせるのがうまく、<br />
わたしは百人一首や、花でネックレスを編む方法を教わったり、<br />
お話をしてもらったりしました。わたしがもう少し大きくなると、<br />
良い祖母は、わたしが作ったしょうもない絵本を面白い面白いと読んでくれたりしました。<br />
晩年の祖母は、<br />
静かに写経をし、でも流血プロレス番組をよく見ていた。<br />
「荒城の月」の歌が好きだった。<br />
<br />
その祖母が高野山に行ったときに土産に買ってくれたらしい<br />
「教育まんが　お釈迦さま」「教育まんが　お大師さま」<br />
（空海こと弘法大師のことです）を<br />
五歳くらいのわたしは舐めるように読んで読んで読み返し続けた。<br />
その後、別に仏教に目覚めたりするわけでは全くないのだが、<br />
何であんなに読んだんだろう。なんとなく畏怖を感じたのだろうか。<br />
<br />
で、「教育まんが　お大師さま」のラストは、<br />
お大師様が「ご入定」（にゅうじょう）なさることを決意し、弟子たちが嘆き悲しむのを、<br />
お大師様が私は仏になるのだと言って慰める場面なのだが、<br />
その「ご入定」の意味が、子供だからわかりませんでした。<br />
<br />
意味がわかったのは、多分小学校高学年のくらいで、<br />
入定というのは、辞書引くと高僧が亡くなることを指すらしいですが、<br />
お大師様の入定は、即身仏になられたのであり、それはつまり、<br />
生きたまま箱に入れて土中に埋められ、そのまま餓死しミイラになることだと理解した。<br />
<br />
(空海は実際は火葬されたらしいですが、それはさっきネット検索して知った)<br />
<br />
わたしは、「早すぎた埋葬」で、生きながら埋葬されてしまう恐怖を書いた<br />
エドガー・アラン・ポオは、即身仏という行為は知らなかっただろうなあ、<br />
などと考えながら、モグラ街道を歩いていました、<br />
道端に木箱があります、木箱に穴が開いているので、覗くと<br />
やはりというか何というか<br />
五穀を絶った立派なお坊さんが即身仏というか、あー。<br />
よくわかりませんが、魂は仏になられて衆生を救済されるのかも知れませんが、<br />
肉体はミイラになっておられました。<br />
モグラたちが、お坊さんのミイラの周りにたくさん集まっています。<br />
モグラたちは、<br />
お坊さんの体の内部を食い荒らし、即身仏ミイラ内に<br />
モグラ迷路を造っています。モグラたちには、五穀絶ちのミイラが美味しいのかなあ、　<br />
とわたしは考えました。<br />
ああ、こういうことを書くとなんつーか後ろめたいよー罰が当たるんじゃないのー、<br />
と思って、とりあえずわたしはモグラに注意しました。<br />
「それは立派な決心をしたお坊さんのミイラだから食い荒らしてはダメですよ。<br />
美味しいのかも知れないですけど」<br />
モグラたちの一匹が言います。<br />
「わたしたちは食欲に突き動かされているわけではありません。これは信仰による行為です。わたしたちは即モグ人を目指しているのです。わたしたちは人間になって功徳を積みたいのです」<br />
<br />
即身仏……人々を救済するために祈りつつ亡くなった立派な僧。<br />
即モグ人……モグラのくせに人間になってどうするんだろう。<br />
<br />
即身仏になられたお坊さんは、<br />
結跏趺坐の姿勢で固まっています。モグラたちがミイラ化した体に何千匹も潜り込み、中を走り回って重心を移動させ、動かそうとしていますが、立ち上がらせることが出来ません。立ち上がってボランティアに出かけるつもりでしょうか。<br />
前頭葉を食ったモグラ霊が操縦席に座りました。<br />
即身仏のミイラは、結跏趺坐の姿勢のまま、<br />
モグラたちが内部で暴れるままにゆっくり動き始めました。<br />
これは即モグ人というより、モグラモビルスーツであり、<br />
結跏趺坐で立ち上がれない代わりに足には芋虫キャタピラーが付き、<br />
ガンタンクっぽいです。<br />
モグラモビルスーツのガンタンクはモグラ街道をゆっくりと進み始め、<br />
背中の高射砲を撃ち、モグラ街道天井に穴を開けました。<br />
モグラのくせに地上に行く気らしいですよ。<br />
そして地上に出たモグラモビルスーツのガンタンクは<br />
横になった姿勢で土葬された遺体を食い荒らし、即ミミズ人を目指した<br />
ミミズモビルスーツと造成地で対決を始めました。爆破、爆破、また爆破です。<br />
功徳を積むんじゃなかったのかよ、とわたしは思いましたが、<br />
この<b>モグラモビルスーツvsミミズモビルスーツ 地上大決戦</b><br />
が映画化されヒットして、儲けを全部ユニセフに寄付すれば功徳になるのかも知れないと<br />
というか、もうどうでもいいです。<br />
<br />
わたしはガンダムよりイデオンの方が好きだったし。<br />
<br />

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    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2005-05-21T21:50:31+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://trash.masejunko.net/?eid=42749">
    <link>http://trash.masejunko.net/?eid=42749</link>
    <title>モグラ帝国宗教研究</title>
    <description>なんか焦っていたわけですが、

モグラ帝国では暇です。
で、モグラ帝国における信仰の形態研究を始めることにしました。
元はといえば、ネット小説界隈でちょっと話題になったらしい
『ネットノベル・パーフェクトガイド』という本があって、その本のデータの一つとしてアンケ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
なんか焦っていたわけですが、<br />
<br />
モグラ帝国では暇です。<br />
で、モグラ帝国における信仰の形態研究を始めることにしました。<br />
元はといえば、ネット小説界隈でちょっと話題になったらしい<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899771045/shindakoibito-22"><br />
『ネットノベル・パーフェクトガイド』</a>という本があって、その本のデータの一つとしてアンケートに答えたのですね。<br />
質問の一つは、『あなたがインターネットで小説を発表しているのは、何のためですか』というものでした。<br />
　解答は選択式で、<br />
1.プロになるため　　2.趣味で　　3.その他<br />
　のいずれかでした。<br />
何かやってそれが金にならないとすべて趣味の領域に放り込むとは資本主義テイスト満載なことです。<br />
それにしても、先祖の祟りを鎮めるためとか、my宗教儀式の一つとして、などと解答しても、良いご趣味ですね、とにっこり笑ってくださるのでしょうか。<br />
<br />
まあそういうわけで、モグラ帝国のモグラたちは何かに祈ったり、<br />
様々な宗教があったりするのかと疑問がわきました。<br />
その辺を歩いてるモグラたちに、何か信心したりしてるんですか？　と尋ねると薄気味悪がられました。<br />
<br />
モグアスター教というのがあると聞き、わたしはモグラ帝国のダンジョン地下六階で秘密に行われる儀式に潜入しようとしましたが寝坊しました。行ったら終わってました。火を奉る信仰らしいです。<br />
火を起こすのは大変です。虫眼鏡で太陽光線を集めるとか、地下だからできないし。噴火口の下の溶岩からリレーで火を持ってくるらしいですよ。<br />
モグラダンジョン地下六階の秘密集会所は既に黒焦げで、わたしは豚カツが食べたかったけれど、モグカツで我慢しました。結構満足しました。<br />
モグラ図書館に行ってみましたが、めぼしい資料はありません。あるのはモグラ恋愛小説とモグラ自己啓発本だけです。<br />
モグラ自己啓発本は宗教に近いものがあるかと思って借りてみました。『勝者になるために身につけたい10の習慣（ISBN:5）』を読むと、早寝早起きして太陽の光を浴びて充電とかありました。モグラ社会で勝者になるのは困難なようです。<br />
モグラ宗教については、モグラ神社の神主のモグラ神主さんが詳しいですよと司書さんが教えてくれました。<br />
<br />
わたしはモグラ神社に行きました。鳥居を見て、わたしは気持ち悪くなりました。<br />
何故なら、<br />
鳥居は宇宙人の暗号であり、神道は宇宙人の宗教だからです。<br />
こういうネタを書くなよ。と思いましたが、オマージュですということにしておいてください。<br />
わたしは一応、手水場で手を洗い、口をすすぎましたが泥水です。<br />
モグラ神主は、白いひげをはやした、とても物静かな方でした。わたしは、人間だというだけでモグラ帝国でセレブ扱いされパーティに呼ばれたり歩いてると意味もなくサインを求められ、様々な有名モグラと会ってきました。でも、モグラ神主の発する確固たる信念と篤い信仰を持つモグラの静かなオーラは、ロックスターの故モグ・ヨークやモグラ議長とは格が違います。<br />
わたしはモグラ神主に、モグラ神道はどんな神を信仰しておられるのですかと尋ねました。あー、どうせ地下太陽神モグテラスオオミカミとか言われるんだろうなあと思いました。<br />
わたしたちは、地下茎の洞にあるモグラ神主の私邸で対座しています。モグラ神主がおごそかに口を開きました。<br />
「あなたの研究熱心さには恐れ入ります。さて、」<br />
モグラ神主はドクダミ地下茎茶を入れてくれました。そうして言います。<br />
「**さん、あなたは、モグラ集合無意識が作り出したのがあなたであり、そのあなたこそがモグラ神だというオチにしようと考えていらっしゃいますね」<br />
「あーーー、いえ、そんなネタはいくらなんでも」<br />
モグラ神主は着物のたもとに短い両腕を入れ、また熟考なさっているようでした。<br />
「モグラ→地下→黄泉の国→さっきモグラの丸焼き/黄泉の国の食べ物を食べたから帰れない→黄泉比良坂で後ろを振り向いて蛆の湧いたゾンビモグラ＠若いころのテレンス・スタンプ似を見てしまったどーしよー。とかやって、古事記ネタのオチにしようとしているでしょう」<br />
「いえ、坂を昇るの嫌いですし、地上に帰りたくないです。というか古事記は小学生の時、多分、岩波少年文庫の『古事記物語』読んだきりで、後は諸星大二郎のマンガとかしか知らないですし……」<br />
わたしは困りました。このモグラ神社の祭神をうかがおうとしたのだけれど、どうせモグテラスオオミカミだろ。<br />
「おみくじでも引きますか」と突然モグラ神主が言いました。<br />
はあ、占いとかおみくじは好きなので、引かせてもらうことにしました。六十四番です。<br />
『ESP能力が身に付きます。<br />
　　往く果ての、根付く棘さえ、汝が敵<br />
　　　御霊消えゆく　宇宙（そら）の墓場に』<br />
宇宙と書いて『そら』と読ませるのは許してください。<br />
「オチはどうしますか？」とモグラ神主が訊きました。ねえよ、そんなの。<br />
こいつは多分宇宙人です。<br />
……<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122017513/shindakoibito-22">幻象機械</a>と書いてイリュージョンと読むんですよ！　多分。<br />

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    <dc:subject>モグラ帝国クロニクル</dc:subject>
    <dc:date>2005-04-18T23:52:31+09:00</dc:date>
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